1 概要
大正13年、加曽利貝塚の発掘調査ではじめて発見された「加曽利E式」土器は、その後、関東の縄文時代中期を代表する土器型式として認識されています。
平成30年度に開催した企画展「あれもE これもE-加曽利E式土器(千葉市内編)-」では、千葉市内の遺跡から出土した加曽利E式土器を展示・紹介しました。
2回目となる今年度は、千葉市の北東に位置する印旛地域をテーマに、千葉市内との特徴の違いについて解説します。

2 開催期間
令和元年11月16日(土)~令和2年3月1日(日) 合計87日間

3 開館時間
9:00~17:00(最終入館16:30)

4 休館日 
毎週月曜日(1/13・2/24は祝日のため開館し、1/14・2/25が休館)
年末年始(12/29~1/3)

5 展示場所
加曽利貝塚博物館 企画展示スペース(若葉区桜木8-33-1)

6 観覧料
  無料

7 展示の見どころ
  本展示のテーマ地域である「印旛地域」は、千葉市と接する佐倉市や四街道市
を含み、加曽利貝塚と自然環境的にも近似する地域です。加曽利貝塚のムラの人々
も往来したであろう地域の土器と文様等の特徴を比較することで、地域間の交流等について探ります。

8 展示資料 
計46点の資料を前半(1/10まで)・後半(1/11から)に分けて展示。

(1)佐倉市(21点)
寺崎(てらさき)一本松(いっぽんまつ)遺跡、生谷境堀(おぶかいさかいぼり)遺跡、吉見(よしみ)台(だい)遺跡、池(いけ)向(むかい)遺跡、坂戸(さかど)念仏(ねんぶつ)塚(つか)西(にし)遺跡、
六崎(むつさき)貴(き)舟(ふね)台(だい)遺跡、神門房下(ごうどぼうした)遺跡、宮内(みやうち)井戸作(いどさく)遺跡、内田端山越(うちだはやまこし)遺跡、
江原(えばら)台(だい)遺跡
(2)酒々井町(7点)
墨(すみ)木戸(きど)遺跡、墨(すみ)新山(しんやま)遺跡
(3)印西市(4点)
松崎(まつざき)Ⅲ遺跡、松崎(まつざき)Ⅵ遺跡、馬込(まごめ)遺跡
(4)四街道市(6点)
上野(うえの)遺跡、南作(みなみさく)遺跡、中山(なかやま)遺跡
(5)成田市(8点)
キサキ遺跡、長田(ながた)雉子ヶ原(きじがはら)遺跡、久井崎(くいざき)Ⅱ遺跡、新山(にいやま)台(だい)遺跡

9 関連行事「縄文時代研究講座」
(1)開催日・テーマ・講師(敬称略)
ア 令和元年12月15日(日)
     「県内他地域からみた加曽利貝塚の様相-印旛地域との比較-」
講師 米倉(よねくら) 貴之(たかゆき)(千葉市教育委員会 加曽利貝塚博物館 学芸員)
イ 令和2年 1月19日(日)
     「加曽利E式に伴う非在地系土器-房総半島の曽利式系土器について-」講師 大内(おおうち) 千年(ちとし)(千葉県教育庁教育振興部文化財課 発掘調査班長)
ウ 令和2年 2月23日(日)
     「印旛地域の加曽利E式土器」
講師 小倉(おぐら) 和重(かずしげ)((公財)印旛郡市文化財センター 庶務課長補佐兼調査係長)
(2)会場・時間(各日共通)
千葉市生涯学習センター小ホール(中央区弁天3-7-7)
10:30~12:00 ※事前申込不要
加曽利E式展ポスター